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「切れない軍手」、秘訣は電球の中核部材 パナソニック

パナソニックの照明事業は祖業の配線器具に次ぐ事業で、自転車用ランプを皮切りに白熱電球、蛍光灯と商材を広げ収益基盤を築いた。だが、発光ダイオード(LED)照明の普及で電球の拡販が見込めず、70年にわたって磨いた発光部品「フィラメント」の新たな用途を開拓している。フィラメントの原料は熱に強く耐久性のあるタングステンと呼ばれる金属だ。1954年から電球や蛍光灯の製造を担う高槻工場(大阪府高槻市)で、タングステンの粉を仕入れ、線に加工する工程を手掛ける。加工したタングステンの線は、髪の毛の2分の1ほどの太さで、ペットボトルの500ミリリットルの水を持ち上げられるほどの強度がある。耐久性の高さを生かして刃物を当てても切れない作業用手袋を発売したほか、法人向けに電子部品を切断する刃として販売している。創業者の松下幸之助のゆかりの技術は、形を変えて後世に引き継がれている。

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TXN系列5局(テレビ大阪、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道、テレビせとうち)と、各地域を担当する日経新聞記者が共同で企画・取材した動画コンテンツ。躍動する地域経済と地方企業の取れたてニュースを各地のリレー方式で発信していきます。