扇子発祥の地とされる京都。10月下旬、新型コロナウイルス禍のために3年ぶりの開催となった京都三大祭りの一つ「時代祭」でも、歴史上の人物にふんして練り歩く人々の衣装をアクセントとして彩った。京都府内を中心に生産される「京扇子」は、国産の竹や和紙などを使って作られており、骨の製作や和紙への絵付けなど繊細なノウハウを求められる約90の工程をそれぞれ職人が分業している。創業300年以上の歴史を持つ白竹堂(京都市)では400種類以上の扇子を手掛ける。同社社長は「扇子は伝統工芸であると同時に時代に密着したファッションアイテム」だとして、扇の面の素材に皮やデニムを使うなど新しいセンスを導入している。
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