すしネタなどとして人気のサーモン。大阪府内で初めて陸上養殖された「大阪産(もん)サーモン」が3月に出荷された。すぐに生け締めされて店頭に並ぶため新鮮で、海外からの輸入品とは異なり「コリコリ」した食感を味わえるとあって、飲食店やスーパー店頭で人気を集めた。陸上養殖を手掛けたのは地元のベンチャー企業、陸水(堺市)。創業者は「近大マグロ」で知られる近畿大学で養殖を学んだ後、大手水産会社を経て2021年に自らの会社を設立した。陸上養殖だと台風や赤潮といった自然災害のリスクを抑えられるうえ、大消費地に近いので「地産地消」できる点に目をつけた。今後はトラフグやヒラメの出荷も計画している。
TXN系列5局(テレビ大阪、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道、テレビせとうち)と、各地域を担当する日経新聞記者が共同で企画・取材した動画コンテンツ。躍動する地域経済と地方企業の取れたてニュースを各地のリレー方式で発信していきます。