伝統工芸の組子細工はクギや金具を使わずに木片を組んで幾何学模様を生みだし、古くから和室の欄間や茶室を装飾してきた。最近、一流ホテルのチャペルやラウンジの壁面を彩る組子を手掛け、注目を集めている工房が村山木工(京都市)だ。工房を営む指物師、村山伸一さんらは2021年、独自に曲面の組子をつくる技術を開発して特許を取得。円柱形の照明を制作した。こうした組子の照明など匠(たくみ)の技を披露するショールームを8月に地元でオープンする予定だ。村山さんは将来、工房を世界で通用するブランドに育てたいとの夢を語っている。
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