映像や音楽などに合わせて香りを出せるシステムを開発したのが、京都市に本社を置くスタートアップのアロマジョインだ。同社が開発した装置「アロマシューター」を使えば、イチゴの映像に合わせてイチゴの香りを出した後にすぐ、バラの映像に合わせてバラのにおいを漂わせるといったことが可能になる。従来は香りをつけた液体を噴霧する方法が主流だったが、衣服などに液体がしみ込むために香りが長く残ってしまう。アロマジョインは分子レベルで香りを噴出する技術開発に成功しており、0.1秒で香りを切り替えられるという。人の嗅覚に訴えられるこの技術はエンターテインメントやマーケティングなど多くの分野で応用できると、大手化粧品会社などが相次ぎ導入している。「匂いが出るテレビ」実現へ活用できる可能性もあり、実際にアロマジョインは動画サイト「ユーチューブ」の映像などと連動して香りを出せるシステムをこのほど開発した。今後は装置を個人へ普及させることも目指している。
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