タイヤ大手の住友ゴム工業は兵庫県にある同社の加古川工場(加古川市)でテニスコートに使う人工芝を製造している。同社の製品の特徴の一つは程よく滑ること。摩擦をコントロールすることで、選手の足に負担をかけず、ボールも適度に弾むように仕上げている。このために、人工芝の葉を0.1ミリ単位で調整し、1つのコートには20トンもの砂をムラなく敷き詰めるといった工夫を凝らす。タイヤメーカーとして長年の研究で培った摩擦を制御するノウハウが人工芝にも生かされている。
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