国内有数のかばん産地、兵庫県豊岡市に根付く「豊岡杞柳(きりゅう)細工」。通気性に優れた素材と編み目の緻密な美しさが特徴的で、自然素材の優しい風合いが温かみを感じさせる。豊岡のかばんづくりは、湿地帯などの荒地に自生する植物のコリヤナギで籠を編み始めたことがルーツとされる。奈良の正倉院にも柳製品が保存されていることから、1200年以上遡る古い歴史を持つ。杞柳細工職人として活動している山本香織さんは同市出身で、兵庫県杞柳製品協同組合が毎年開催している後継者育成教室に通い続けて9年目になる。12年以上の実務経験が求められる伝統工芸士の資格取得を目指して奮闘中だ。
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