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ピークの1割、現金レス化で減る硬貨 製造技術は勲章に

造幣局(大阪市)によると、2022年の貨幣製造枚数は7億2734万枚で、1974年(56億1000万枚)のピーク時からおよそ9割も減っている。背景にはキャッシュレスの普及や貨幣関連の銀行手数料の引き上げなどがある。

過去を遡ると、89年には消費税が導入され、釣り銭として使うため貨幣の製造枚数が急増。1円玉は翌90年に過去最高の27億6895万枚を記録した。

近年は製造枚数の減少傾向が鮮明だ。2021年には最先端の偽造防止技術を施した新500円玉の発行が始まったが、貨幣の製造枚数は22年まで4年連続で10億枚を下回る。

キャッシュレスの普及は逆風にもみえるが、造幣局は貨幣以外にも勲章や褒章、金属工芸品なども製造している。偽造防止など細かな技術が評価され、バングラデシュやカンボジアなどこれまでに10カ国15種類の外国貨幣を手掛けた。

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TXN系列5局(テレビ大阪、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道、テレビせとうち)と、各地域を担当する日経新聞記者が共同で企画・取材した動画コンテンツ。躍動する地域経済と地方企業の取れたてニュースを各地のリレー方式で発信していきます。