桜の通り抜けで親しまれる造幣局(大阪市)。3階の装金極印課では、顕微鏡をのぞきながら金属製の印に先のとがった工具を押し当てていた。図柄に沿って工具をかきあげるようにわずかに動かし、刃先についた金属片を指で拭っては印の向きを変える。2週間ほどで完成するのが、2021年11月発行の新500円硬貨の原型といえる種印だ。種印の図柄を転写して極印(こくいん)を作り、無地の円形の金属を極印でプレス加工して、硬貨はできあがる。150年にわたり技術を受け継いでいる。
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