外国人が日本に定住し、地域と共生しながら社会や産業に活力を生んでいる事例を取材するシリーズ企画「海外人材が磨くニッポン」。
日本人好みの味に合わせた中国料理店、いわゆる「町中華」ではなく、本場の味を楽しませてくれる「ガチ中華」が増えている。栃木県栃木市にある北海農場は、日本では入手困難な中国の野菜をレストランに供給する。ハウスは中国式で、大陸の厳しい寒さに耐えるために防寒シートが厚い。農場では香菜(パクチー)や茎レタスなど約30種類を育てている。范社長は1998年にITエンジニアとして来日、ソフトウエア会社を経営するかたわら、2016年に北海農場を設立した。
北海農場は100軒以上の中国料理店に出荷する。2024年から始めた電子商取引(EC)を通じて、顧客を在日中国人の家庭にも広げている。范社長が築いた販売網に周辺の日本人農家も期待、キャベツやイチゴ、米などを販売している。
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