那覇市から西へ100キロにある沖縄県久米島は、海洋深層水を漁業や発電など複合的に利用する研究が進められている。
水深612メートルから採取する海洋深層水は、低温で細菌が少ないのが特徴だ。取水量日本一の海の恵みを生かして、久米島はクルマエビや海ぶどうの養殖で日本一を誇る。さらにジーオー・ファーム(沖縄県久米島町)が2023年、食中毒リスクが非常に小さい「あたらないカキ」の完全陸上養殖に成功し、新たな特産品候補として注目されている。
冷たい深層水と温かい表層水の温度差を利用した海洋温度差発電は、離島向きのクリーンエネルギーとして世界中から視察が絶えない。
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