金属加工を本業とする老舗企業のミヤマエ（大阪府東大阪市）はマグロ釣りなど漁師が使う電動リールを手掛けていることでも知られる。同社はこの電動リールの技術を応用し、ドローン関連製品の開発に乗り出した。このほど製品化したのが係留装置だ。ドローンを糸でつなぐことで、飛行のバランスを安定させるとともに、突然の強風などでも遠方に飛んでいくことを防ぐ。魚の動きにあわせて糸を巻き上げる電動リールのノウハウを使っており、糸がドローンの羽根に絡まる恐れもないという。現在はドローンを使って荷物を上空から地面に降ろす装置も開発中だ。海だけでなく空の分野でも新たな市場の開拓を目指している。