徳島県の山あいにある人口約4800人の神山町に4月、5年間の一貫教育によって技術者に必要な知識やスキルを教える私立の高等専門学校(高専)「神山まるごと高専」が開校した。同校の設立には、神山町にサテライトオフィスを置く名刺管理ソフト、Sansanの寺田親弘社長が中心的な役割を果たした。ソニーグループや伊藤忠テクノソリューションズなど多くの企業の出資で設立された基金により生徒の授業料を実質無料にするなど、産業界が運営を支援する。神山まるごと高専の特徴は起業家の育成を目標に掲げている点にある。多数のベンチャー企業を生み出したスタンフォード大学を抱える米シリコンバレーのように、高専の設立で神山町から多くの起業家を輩出することで地域活性化につながることが期待されている。
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