大陸から伝わった筆や漆器などのものづくりが約1300年にわたって続いてきた奈良市では、工芸作家を支援するプロジェクトを2022年に始めた。SNS(交流サイト)の活用を指南する講座などを開いており、奈良団扇(うちわ)の池田含香堂(奈良市)では特設サイトでの売り上げが2倍になるなど、効果がでている。市からの委託を受けた、和える(東京・品川)のコンサルタントは赤膚焼の作家に伴走支援し、生産性を上げる方法などを提案した。日本各地の伝統工芸が売り上げの減少や後継者難で存亡の危機にあるなか、古都が育んできた伝統工芸に新たな風を吹き込むことで持続可能な姿にしようと奮闘している。
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