インドの乗用車市場でシェアトップのスズキは、日本の本社でもインド人の雇用を推進している。社員食堂では2024年にベジタリアン(菜食主義者)向けカレーの提供を開始、インド人社員に好評だ。メニューを開発したのは地元飲食業の鳥善(浜松市)。目指したのはレストランの味ではなく「母の味」。鳥善のシェフはインド人家庭を訪ねてスパイスの調合などを研究した。スズキでの評判をもとに、ヤマハ発動機やソフトバンクグループなどとも取引を拡大。異なる宗教や文化への対応が必要となるなか、社員食堂など企業の福利厚生でも新たな商機が生まれている。
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